在庫量と製造のリードタイムの関係


■在庫量と製造のリードタイムには密接な関係があります。

■「生産管理」の目的の1つは、在庫を減らすことです。
そのため、「生産管理」と「在庫管理」は、密接に繋がっています。

■今回は、「在庫」と「製造のリードタイム」について説明します。

■「在庫」は、工場などの工程の「在庫」、「仕掛り在庫」です。

■「製造のリードタイム」とは、製品を作る場合のかかった時間です。
 最初の工程をスタートし最後の工程までかかった時間のことです。

この「製造のリードタイム」と「在庫」は、非常に関係が深いのです。

■何故、トヨタの「かんばん方式」やキヤノンの「セル生産方式」では、なるべく在庫を持たないように生産するのでしょうか?

確かに、在庫を持つと棚卸資産が増え利益を圧迫します。
もし、在庫が売れないと完全に損失になります。

でも、在庫を減らす目的はそれだけでは、無いのです。

■他に何があるのでしょうか?

製造している「リードタイム」が短くなります。

■例をあげて説明します。

例えば、毎月100個出荷している、「製品A」があるとします。
この「製品A」を製造するのに、「工程1」と「工程2」が必要です。
生産能力は、無限大にあるとします。

ロットの大きさを100個とします。
その為、工程1と工程2は、現在は、それぞれ仕掛在庫が100個あります。


工程 仕掛在庫
工程1 100個
工程2 100個

今、新しい「製品A」の注文が、100個入りました。
今から工程をスタートします。

■いつ出荷できるでしょうか?。

1ヶ月すると、現在、工程2にある100個が出荷できます。
工程1の仕掛在庫は、工程2に移動します。
新しい製品Aが工程1になります。

2ヶ月すると、現在工程1の在庫が出荷されます。
新しい製品Aが工程2になって、やっと今から製品Aを出荷することができるようになります。

つまり製品Aの「製造のリードタイム」は、「2ヶ月」ですね。

在庫量/毎月の出荷量が製造のリードタイムになります。
200個 ÷ 100個/1ヶ月=2ヶ月です。


■では、次に、やり方を変更しました。
 ロットの大きさを10個にします。
 
すると仕掛在庫は、10個になりました。

工程 仕掛在庫
工程1 10個
工程2 10個

この場合は、
20個 ÷ 100個/1ヶ月=0.2ヶ月です。
つまり0.2 X 30日 = 6日になります。

■製造のリードタイムが改善するとどうなるでしょうか?

そうです。
「受注生産」ができるのです。

今までは、1ヶ月先の注文を貰っても見込みで、生産しておくしか出来ませんでしたが、在庫が減ると受注で生産できるのです。

この差は大きいですね。

在庫を下げる方法を考えましょう。






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09:410110

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