見込み生産
「見込み生産」について説明します。
見込み生産とは
見込み生産とは、需要予測などを使用して、あらかじめ見込みで生産しておいて、お客様から注文が入ってから出荷するやり方です。
見込み生産の特徴
「見込み生産」の特徴です。
- あらかじめ生産しておいてお客様からの注文をもらってから出荷します。
- 少量多品種生産が多い。
同じ製品を多量に作るのに向いています。
- 顧客の内示情報や需要予測、販売計画に基づいて生産します。
- 他のお客様にも販売できる汎用製品が多い。
- 部品、原材料は、見込みの生産計画に従って調達されます。
- 在庫が多くなる。
などです。
見込み生産に向いている製品
「見込み生産」に向いているのは、次のような製品です。
- 需要が多く、かつ安定している製品です。
日用品や食料品などです。
- 価格の安い製品が多いです。
高価な製品より、日用品のような単価の安い製品が多いです。
- 汎用品が多いです。
どのお客様でも使用出来る汎用の製品が多いです。
- 受注のリードタイム(受注してから納品まで)が短い製品
短納期の製品は、前もって見込み生産しておく必要があります。
そうでないと、顧客の納期には答えられません。
などです。
見込み生産のメリット
「見込み生産」のメリットです。
- 顧客としては受注のリードタイムが良くなる。
受注のリードタイム(受注してから納品するまで)が短くなります。
短納期にも対応することが出来ます。
- 顧客の満足度が高くなる
短納期などにも対応出来ますので、顧客の満足度は上がります。
競合他社に勝つことも出来ます。
- 大量に売れれば利益が大きい
見込み生産で大量に生産した製品が販売できれば、大きな売り上げや利益になります。
などです。
見込み生産のデメリット
「見込み生産」のデメリットです。
- キャッシュフローが悪くなる
見込で前もって生産する為に、材料や仕掛在庫や完成品を持つ必要があります。
販売する前に在庫を持つ必要がありますので、現金が必要になります。
キャッシュフローが悪くなります。
- 余剰在庫が発生します。
予定していた、受注が入らない場合、余剰在庫になる場合があります。
保管するスペースも必要になります。
- 予測が難しい
前もって、内示情報、販売計画、予測情報などで、見込み生産します。
予測の情報が間違っていれば、余剰在庫になります。
反対に予測が少ないと、受注の機会を失ってしまいます。
どのくらい、生産するかの予測がかなり難しいです。
- 競合が多いのでリスクがある
汎用品が多いですので、競合が多くなります。
価格競争になるとリスク大きくなります。
売上や利益が減少します。
「受注生産」は次のページをご覧ください。
●参考ページ
●「生産方式」の関連ページです。
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