見込み生産とは


今回は、見込み生産について説明します。

その前に、まず、製造業の「受注生産」と「見込み生産」について説明します。

皆さんの会社の製品は「受注生産」ですか?
「見込み生産」ですか?

「受注生産」は、お客様からの注文を受けてから生産して出荷する方法ですね。

「見込み生産」は、あらかじめ見込みで生産しておいて、お客様から注文が入ってから出荷するやり方です。
可能であれば絶対、「受注生産」にすべきですが、見込み生産をせざるを得ない場合があります。

製品や部品、原材料の余剰在庫が必要になります。

何故、見込み生産になるのか、大きくわけて以下の3つのケースで考えたいと思います

  1. 「見込み生産」と納期
  2. 「見込み生産」と製品の種類
  3. 「見込み生産」と製品の価格
です。


■(1)「見込み生産」と納期

まず。お客様の納期について考える必要があります。

「受注生産」で、まだ製造もしてないなのに、明日、出荷して欲しいと言われたら困りますね。

そのとき考えるのが、

「お客様のリードタイム」と「製造のリードタイム」の問題

です。

まず、「お客様のリードタイムと「製造のリードタイム」の問題」について説明します。

「お客様のリードタイム」とは、お客様から注文を頂いた日から納期日までの期間です。

「製造のリードタイム」は、部品、原材料を仕入れて製造して出荷するまでの期間です。

例えば、
「お客様からのリードタイム」が、1ヶ月(30日)だったとしましょう。

「製造のリードタイム」は、2週間(14日)かかるとします。

この場合は、受注生産できますね。???

ここで、もうひとつ考えないといけないことがあります。

そうですね。「生産計画」の「サイクルタイム」です。

「生産計画」は、「毎月」ですか?「毎週」ですか?「毎日」ですか?

「毎月」ですと「生産計画」の「サイクルタイム」は、平均30日になりますので

30日(計画サイクルタイム)+14日(製造のリードタイム)=44日

になって、納期に間に合いませんので「見込み生産」になります。

「毎週」ですと、「生産計画」のサイクルタイムは平均7日ですので

7日+14日=21日

になり、「受注生産」が可能になります。

この「生産計画」作成のサイクル(何日ごとに、生産計画を作るか)が重要になります。

工場の現場が、「カンバン方式」などをおこなって「製造のリードタイム」を改善したときは、「生産計画のサイクルタイム」も改善するようにした方が良いと思います。


■(2)「見込み生産」と製品の種類

次に考えるのが、製品の種類です。

皆さんの会社の製品は、「個別製品」ですか「汎用製品」ですか?

「個別製品」とは、お客様の仕様に合わせた世界に一つしかない製品です。

「汎用製品」とは、いろいろなお客様に売ることのできる製品です。
もちろん、お客様も同じ製品を他社から購入することができます。

「個別製品」は、ほとんど受注生産ですね。

「汎用製品」は、「見込み生産」が多いです。

お客様も強気で無理なリードタイム(短納期)を要求してきます。
でも、他のお客様にも販売することが出来ます。

ここでは、いろいろな仕組みが必要になります。
例えば、

  • 同じ商品なので、他社と融通するとか、
  • お客様から「内示情報」を頂くとか。

などです。


■(3)「見込み生産」と価格

最後に「価格」について考える必要があります。

皆さんの会社の製品の「価格」は高いですか?安いですか?
この「価格」は、「製造原価」のことです。

「製造原価」の高い製品は、「受注生産」にする方向に持って行くべきです。

もし、余剰在庫が発生すると、すぐ利益を圧迫してしまいます。

「製造原価」の安い製品は、「見込み生産」も可能だと思います。

皆さんが定期的に、在庫評価を行うときは、注意してみてください。


■(4)「見込み生産」の特徴

「見込み生産」の特徴です。

  • あらかじめ生産しておいてお客様からの注文をもらってから出荷します。

  • 少量多品種生産が多い。

  • 他のお客様にも販売できる汎用製品が多い。

  • 部品、原材料は、見込みの生産計画に従って調達される。

  • 在庫が多くなる。

などです。






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